ＦＡＩＭＳを用いた大気エアロゾル成分分析法の開発

2013 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 23651020
• 研究種目: 挑戦的萌芽研究
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 環境動態解析
• 研究機関: 高知工業高等専門学校
• 研究代表者: 長門 研吉 高知工業高等専門学校, 機械工学科, 教授 (80237536)
• 研究期間 (年度): 2011 – 2013
• キーワード: FAIMS / エアロゾル / クラスターイオン / 大気ナノ粒子

研究概要

大気圧イオン移動度質量分析計とFAIMS(Field Asymmetric wave form Ion mobility Spectrometry)を組み合わせたFAIMS/MSシステムを構築した。FAIMS/MSを用いた分析用のサンプルとして、空気中の放電によって生成する大気クラスターイオンおよびSO2を含む空気中での放電で生成するクラスターイオンの生成を行った。これらのイオンに対してFAIMSを用いて分離するための分散電圧および補償電圧の探索を行ったが、最適な電圧を見出すには至らず、FAIMSによる大気クラスター、ナノ粒子の組成分析可能性について結論には達しなかった。

研究成果

• [雑誌論文] 室内環境における放電式イオン発生器からの生成イオンの解析 (2013)
  • 著者名/発表者名: 長門研吉, 榎田達海, 岡本誉士夫
  • 雑誌名: 空気清浄 巻: 第50巻, 第6号 ページ: 28-31
  • 査読あり
• [雑誌論文] 空気中の放電で発生するイオン種と化学反応過程 (2011)
  • 著者名/発表者名: 長門研吉
  • 雑誌名: 静電気学会誌 巻: 第35巻, 第3号 ページ: 102-107
• [学会発表] SO_2, NH_3 を含む空気の電離で生成するクラスターイオンの研究 (2013)
  • 著者名/発表者名: 長門研吉
  • 学会等名: 名古屋大学太陽地球環境研究所研究会「宇宙線による雲核生成機構の解明」
  • 発表場所: 名古屋大学
  • 年月日: 20130700
• [学会発表] Mass spectrometric measurements of the ions generated by corona discharge ionizer (2012)
  • 著者名/発表者名: K. Nagato, Y. Okamoto, T. Enokida
  • 学会等名: 第1回日中エアロゾルシンポジウム
  • 発表場所: 金沢
  • 年月日: 20120900
• [学会発表] Mass analysis of the ions generated by corona discharge ionizers in ambient air (2012)
  • 著者名/発表者名: K. Nagato, Y. Okamoto, T. Enokida
  • 学会等名: 第19回国際質量分析学会
  • 発表場所: 京都
  • 年月日: 20120900
• [学会発表] アミンが関与するクラスター/粒子生成 (2012)
  • 著者名/発表者名: 長門研吉
  • 学会等名: 第29回エアロゾル科学・技術研究討論会
  • 発表場所: 北九州
  • 年月日: 20120800
• [学会発表] (2012)
  • 著者名/発表者名: 長門研吉, 榎田達海, 岡本誉士夫
  • 学会等名: 第29回空気清浄とコンタミネーションコントロール研究大会
  • 発表場所: 早稲田大学
  • 年月日: 20120600
• [学会発表] Measurements of the properties of ions generated in ambient air (2012)
  • 著者名/発表者名: K. Nagato
  • 学会等名: 日本地球惑星科学連合2012年大会
  • 発表場所: 幕張メッセ
  • 年月日: 20120500
• [学会発表] コロナ放電式イオナイザから発生するイオン種の質量分析と生成反応の解析 (2011)
  • 著者名/発表者名: 長門研吉
  • 学会等名: 第28回空気清浄とコンタミネーションコントロール研究大会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 20110700