まず環境被害者救済の阻害要因として、中国の裁判所で訴訟が受理されたケースについて、福建省における実際の裁判プロセスの分析を通して考察し、『中国21』第35巻(2011年、93-111頁)で公表した。 次に、私益訴訟の限界を補う環境公益訴訟に関して、実際に環境NGOの提訴が中国で初めて受理された雲南省のケースに焦点を当てて考察し、その結果を国際コモンズ学会(2013年6月)及び日本現代中国学会(2013年6月)で公表した。さらに、環境公害被害者が提訴しても受理されない現象に着目し、その政治的、法文化的要因について『神戸外大論叢』第64巻第4号(2014年3月、97-108頁)にて公表した。
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