トラフグにPFOS-を腹腔内投与した結果、血漿中PFOS濃度は1日目に728 ng/mLと急激に増加し、14日目でも861 ng/mLであった。肝臓と体表粘液は経日的に増加し、14日目ではそれぞれ278 ng/g、690 ng/gとなった。しかし、筋肉、生殖腺、皮膚ではほとんど増加しなかった。体内に取り込まれたPFOSは、血漿中に蓄積され、一部は肝臓中に蓄積され、徐々に体表粘液中に排出されると考えられた。また、PFOS曝露トラフグ血漿の硫安画分(塩濃度55-80%)で高濃度のPFOSが検出され、結合試験の結果と一致したことから、本画分にPFOS結合タンパク質が存在することが示された。
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