本研究では、共沈法により、Fe2+をドープしたMg-Al系層状複水酸化物(Mg-Al-Fe LDH)を合成することができた。水溶液中のCr(VI)、As(V)、Se(VI)の除去において、Mg-Al-Fe LDHはMg-Al LDHよりも、優れた吸着特性を有していた。Cr(VI)の吸着等温線はLamgmuir式に一致し、擬二次反応速度式に従った。 捕捉・還元機能を有するLDHを合成し、重金属オキソアニオンの除去を行う上で重要な多くの知見を得ることができた。さらなる研究により、効率的に重金属オキソアニオンを除去する方法の一つとして応用が期待される。
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