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2012 年度 実績報告書

感温性高分子ゲル吸着剤を用いた液中ナノ粒子の高度分離・回収・再資源化

研究課題

研究課題/領域番号 23651065
研究機関佐賀大学

研究代表者

森貞 真太郎  佐賀大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (60401569)

キーワード感温性高分子 / 高分子ゲル / ナノ粒子 / ナノリスク対策 / 吸着
研究概要

近年,生体への悪影響が問題視され始めているナノ粒子の環境への流出を防ぐため,その分離除去方法の確立が急務である.そこで本研究では,アニオン性高分子であるsodiumpolyacrylate(SPA)を保護剤として合成した白金(Pt)ナノ粒子をモデルナノ粒子とし,感温性を有するN-isopropylacrylamide(NIPA)と正電荷を有するvinylbenzyl trimethylammonium chloride(VBTA)を共重合した感温性高分子ゲル(NIPA-VBTAゲル)を吸着剤として用いることで,温度スイング操作によるナノ粒子の吸着分離を,ナノ粒子が再利用できる形で実現するプロセスの構築を目的としている.
本年度は,昨年度に合成し,感温性の発現を確認したNIPAゲルおよびNIPA-VBTAゲルを用い,相転移温度以下の298 Kとそれ以上の333 KにおけるPtナノ粒子の吸着挙動について検討を行った.その結果,NIPAゲルはいずれの温度でもPtナノ粒子をほとんど吸着しないこと,NIPA-VBTAゲルはいずれの温度でもPtナノ粒子を吸着できるが,その量は333 Kの方が大きいことが分かった.この結果を受け,NIPA-VBTAゲルを用いたPtナノ粒子の温度スイング吸着実験を実施したところ,NIPA-VBTAゲルは333 KでPtナノ粒子を吸着し,298 Kに降温すると吸着したPtナノ粒子の一部を脱着することが明らかとなった.さらに,温度スイング操作を繰り返すことでこのようなPtナノ粒子の吸脱着を繰り返し行えることにも成功した.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 感温性高分子ゲルによる貴金属イオンの温度スイング吸着

    • 著者名/発表者名
      前田裕介,川喜田英孝,大渡啓介,森貞真太郎
    • 学会等名
      第23回九州地区若手ケミカルエンジニアリング討論会
    • 発表場所
      北九州八幡ロイヤルホテル
  • [学会発表] 感温性高分子ゲルによるPd(II)の温度スイング吸着・分離

    • 著者名/発表者名
      前田裕介,川喜田英孝,大渡啓介,森貞真太郎
    • 学会等名
      第15回化学工学会学生発表会
    • 発表場所
      北九州市立大学

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公開日: 2014-07-24  

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