研究課題
CO2の再利用を目指し、CO⇔CO2の酸化還元両反応を触媒可能な酵素CODH(CO dehydrogenase)を有する一酸化炭素資化性微生物を海洋熱水環境から分離し、本酵素を利用することによりCO2からメタン、メタノール等C1化学物質の初発物質であるCOを生産し持続的低炭素社会の基盤を創生する。平成25年度の研究成果は、以下の通りである。静岡県伊豆半島に位置する6か所の温泉源泉を中心にCO資化菌の探索を試みた。その結果、慈雲寺地区試料より9つのCO資化集積培養系を得た。これらに対して16S rRNA クローン解析を行ったところ、国外において分離事例のあるCO資化性菌CarboxydocellaとThermolithobacterの近縁配列を得た。また、CO資化性能の知られていない菌に近縁な配列も得られ、本地点の細菌群集は多様なCO資化細菌から構成されているものと推察された。
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Fundam. Appl. Limnol.
巻: 182 ページ: 161-170
10.1127/1863-9135/2013/0374