熱帯資源植物、モリンガ樹の種子に含まれる濁水浄化タンパク質の構造遺伝子の塩基配列を明らかにした。このタンパク質は微細な土壌粒子を沈澱させ、濁水を浄化させる機能がある。推定されたアミノ酸配列と、SサブユニットとLサブユニットのアミノ酸配列を比較して、濁水浄化タンパク質はシグナルペプチド、プロペプチド、Sサブユニット、リンカーペプチド、Lサブユニットから成ることが予想された。Lサブユニット遺伝子とSサブユニット遺伝子+リンカーペプチド+Lサブユニット遺伝子は大腸菌で発現させることに成功した。この成果を基に、濁水浄化システムの構築や金属捕捉タンパク質の創製が可能となった。
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