研究課題
挑戦的萌芽研究
本研究は、分子の自発的集合によるリング状のナノ構造の構築を目的とする。研究期間の前半では、水素結合部位とπ共役部位、さらに樹状アルキル鎖部位を組み合わせた分子設計により、直径数10nmのリング状ナノ構造(ナノリング)の構築に成功した。さらに、ナノリングの中でπ共役部位が積層し、発光が増大するなどの現象も見出した。研究期間後半では、π共役部位を2量化することで、温度によってチューブに積層可能なナノリングの構築に成功した。いずれもこれまでにない新規な構造と機能であり、ナノテクノロジーの発展に大きく寄与する成果である。
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すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件) 学会発表 (7件) (うち招待講演 5件) 備考 (1件)
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