研究課題
挑戦的萌芽研究
本研究では、マクロの世界では利用できない分子の熱振動とブラウン運動を、結晶という高度に組織化された分子集合体を用いて、マクロスケールの物質の移動現象とした。有機フッ素化合物の結晶中に、方向性を持ったギア構造(ラチェット)を壁面とする分子サイズのトンネル細孔を作り、その細孔中で、取り込まれた分子が一方向へ移動することを示した。このような機能を有する細孔性の結晶は、柔らかいことが必要である。今回、有機フッ素化合物を用いることにより、このような機能を初めて達成することができた。
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ENEOS Technical Review
巻: Vol.53 ページ: 63-65
Cryst Eng Comm
巻: Vol.13 ページ: 6342-6344