今後の研究の推進方策 |
本研究は23~24年度にまたがるが、実行計画では、23年度は測定装置の立ち上げとデーターが取得できる状態にすることである。現在のところ計画より進んでいる状態にあり、24年度では測定装置を用いて試料を測定する状況にあると考えている。 極表面抵抗率測定方法の確立について 金属系、酸化物系、炭素系をはじめとする第1と第2種材料の測定。次の順番で測定していく予定である。Nb3Al, Nb3Sn, MgB2, ビスマス系(2223), ビスマス系(2212), YBa2Cu3O7, La2-xSrxCuO4, Ca2-xNaCuO2Cl2, Be結晶、ダイヤモンド、フラーレン。真空形成に時間が掛ることを考慮し月に一個の試料を測定する。 表面超電導現象の解明と表面・界面形高温超電導材料作製法の検証について 超電導転移温度と表面音波物性との相関、転移温度と表面電子状態密度との相関、転移温度と表面磁性との相関 本測定法は弾性表面波デバイスを利用するので、表面フォノン特性の評価に得意である。薄いガス層を通じて測定デバイスの弾性波を超電導表面と結合させ、極表面層の音波物性を調べ、転移温度との相関を明らかにする。表面磁性について本研究室での測定を想定せず、既に発表されているデーターや結果などを活用する予定である。 実験と同時にデーターの取得次第、分析を行い結果の発表も同時進行する。平成24年04月から超電導体極表面の音波物性実験を開始する。真空槽の中に各種ガスの導入は、本研究室の現有設備で対応する。平成24年04月~平成25年03月の期間中においてデーターの解析、シミュレーション、表面超電導発生メカニズムのモデル構築、表面・界面形高温超電導体作製法の検証を行う。
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