ナノ粒子操作を可能とする機械的な微小ピンセットをその場電子顕微鏡による原子直視法を用いて開発した。ピンセットとなる微小金属プローブの加工法、つまり、金属針のナノメートル微細化法について調べた。この加工には、機械的研磨、収束イオンビーム加工、および接触-引き離し法を用いた。最終的に、先端が数ナノメートルの金属ナノプローブが作製された。このナノプローブを用いて、数ナノメートルのカーボンナノカプセルやフラーレン分子を挟んだナノ構造を組み立てることができた。こうしたナノクラフトだけでなく、ピンセット操作途中のナノプローブ-ナノ粒子間の相互作用を明らかにした。
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