研究課題
挑戦的萌芽研究
無秩序に動き回る電子集団から一方向性の流れ(=電流)を生み出す電子ブラウンラチェットは、生体の仕組みをとりいれた素子であり、低エネルギーでの電子輸送を可能にする。本研究の目的は、化合物半導体の1次元構造であるナノワイヤに非対称ゲートを周期的に設けることで電子ブラウンラチェットを実現し、動作実証することである。ラチェット動作の鍵となる鋸歯状ポテンシャルを内包する構造をGaAsナノワイヤにくさび形の金属ゲートを配置した構造で実現した。本素子によりブラウンラチェット動作モードの1つであるフラッシングラチェット動作に成功した。半導体フラッシングラチェットの室温動作は世界初の成果である。
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Jpn. J. Appl. Phys
巻: vol.52, no.6 ページ: 06GE07(6)
巻: vol.51, no.6 ページ: 06FE18(5)
http://www.rciqe.hokudai.ac.jp/labo/ied/index.html