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2011 年度 実績報告書

光ゲーティングナノポアの開発

研究課題

研究課題/領域番号 23651147
研究機関大阪大学

研究代表者

谷口 正輝  大阪大学, 産業科学研究所, 教授 (40362628)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2012-03-31
キーワードゲーティングナノポア / 光導波路 / 単分子 / 酸化チタン / 微細加工 / ナノギャップ / 1分子科学 / 1分子技術
研究概要

微細加工技術を用いて、光導波路とギャップ構造を持つギャップ光導波路を作製した。光導波路のコアには屈折率が高く、可視領域で透明な二酸化チタン膜を用いた。シリコン酸化膜上に二酸化チタン膜を成膜したシリコンウェハを基板として用いた。フォトリソグラフとドライエッチングにより、マイクロメートル幅の直線型光導波路を作製した。次に、この光導波路と直交するマイクロメートル幅のギャップをフォトリソグラフとドライエッチングにより作製し、ギャップ光導波路を作製した。シングルモード光ファイバから出射した633nm(光導波路)と532nm(ギャップ光導波路)のレーザー光をレンズで集光し、劈開した導波路端面に照射することで、TiO_2導波路へ光を入射した。
光導波路の断面形状は台形型をしており、Crマスク直下のTiO_2へのアンダーカットが見られた。また、TiO_2膜断面には多結晶状の構造が観測されたが、X線回折データにおいては、ルチル及びアナターゼ構造に起因する回折線は観測されなかった。25μm幅の光導波路にレーザー光を入射したところ、光は導波路に沿って進行し、出射端面まで光が到達していることを明らかにした。
ギャップ幅が、10μm、5μmのギャップ光導波路を作製した。レーザー光を入射したところ、光は光導波路に沿って伝播したが、ギャップ部において強く光が散乱され、受光光導波路へ光が透過しなかった。これは、ギャップ中を伝播時に光が空間的に広がり、また、空気と二酸化チタンの屈折率差が1.2~1.4と大きいため空気/二酸化チタン界面において光が強く反射されていることが原因であると考えられる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Development of Microfabricated TiO_2 Channel Waveguides2011

    • 著者名/発表者名
      M.Furuhashi
    • 雑誌名

      AIP Adv.

      巻: 1 ページ: 032102-032106

    • DOI

      doi:10.1063/1.3615716

    • 査読あり
  • [学会発表] ナノ流路と光導波路を融合した蛍光検出デバイスの開発2012

    • 著者名/発表者名
      古橋匡幸, 大城敬人, 筒井真楠, 谷口正輝, 川合知二
    • 学会等名
      第59回応用物理学関係連合講演会
    • 発表場所
      早稲田大学(東京)
    • 年月日
      2012-03-16
  • [学会発表] 単分子検出を目標とした微小ギャップ光導波路の開発2011

    • 著者名/発表者名
      古橋匡幸, 大城敬人, 筒井真楠, 松原一喜, 谷口正輝, 川合知二
    • 学会等名
      第72回応用物理学会学術講演会
    • 発表場所
      山形大学(山形)
    • 年月日
      2011-09-02

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公開日: 2013-06-26  

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