研究課題/領域番号 |
23651159
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研究機関 | 多摩大学 |
研究代表者 |
真野 俊樹 多摩大学, 公私立大学の部局等, 教授 (20327886)
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研究分担者 |
坂本 純一 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70196088)
近藤 正規 国際基督教大学, 教養学部, 准教授 (30306906)
鳥居 高 明治大学, 商学部, 教授 (70298040)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2013-03-31
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キーワード | 国際情報交流 / マレーシア / タイ / 韓国 |
研究概要 |
研究会議を数回行い、医療観光の現状を明らかにした。なかでも、2011年10月2日14時―18時に日本生産性本部では、科研研究者の小野真由美、真野俊樹、川端隆史、小野真由美、鳥居高に加えて、大泉啓一郎、日本総研上席主任研究員(タイ・マレーシア専門エコノミスト)を呼び、マクロな視点からも医療観光の背景を検討した。具体的には、「マレーシア:小規模国家が狙う新戦略」鳥居先生として、従来の比較優位の喪失と新規コアの確立の必要性から新しい成長の「核の育成」の指摘がありその中の一つとして医療観光があること。「中所得国のワナと中進国の課題」大泉先生として、中進国の社会保障制度、中進所得国の高齢化のインパクト、福祉国家VS国際競争力という視点で議論した。さらに、2012年12月6日~9日には、マレーシア・クアラルンプールおよび近隣都市真野俊樹、川端隆史で行った。ここでは、パンタイ病院クアラルンプール、Prince Court Hospital、KPJ病院、Malaysia Health Travel Council、Sime Darby Medical Centerなどの調査を通して、医療観光の実態を明らかにした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
2011年10月アジア政経学会などの学会発表の機会が思ったより早くおとづれた。発表内容は、真野が「メディカルツーリズム、あるいはヘルスツーリズムを奨励している新興国の側から見れば、産業政策の側面がある。それは、医療に対するサービス産業政策としての視点である。民主党による成長戦略の一つに加えられたように、日本でも数々の取り組みがみられる。本報告では、近年話題になり、批判もあったが新たな産業・ビジネスとして動き出しているメディカルツーリズムについて、今までの流れをまとめ、アジアでの状況、日本での動きを概観する」という発表を行い、それをうけ小野が「日本人の国際退職移住・ロングステイツーリズム:マレーシアの事例からみるケアを求めた国際移動への展開」、川端がマレーシアのニッチ戦略~メディカル・ツーリズム振興策を事例にした考察~として報告した。また、マレーシアでの調査研究の成果は、共済総合研究 2012年3月号に発表した。
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今後の研究の推進方策 |
一年目の成果を踏まえて、豪州、米国、英国およびドイツなど医療観光を起こしている国(患者が外部に出て行っている国)について、政府の公文書、医療機関や民間企業が発行する資料の収集・整理を行う。2012年5月26日にマレーシア学会で発表、また研究の総括的内容を共済総合研究に発表予定である。また、11月には、韓国の医療観光研究者と東京で情報交換を行う。さらに、共同研究者の近藤とともに真野がインドあるいは中国の調査を行う。そして、一年目の成果と総合して、ワークショップかシンポジウムを実施する。
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次年度の研究費の使用計画 |
インド視察費用、その他海外視察費用、国内交通費、図書、通訳、研究協力者への謝金、専門的知識提供への謝金、会議費などに使用する予定である。
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