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2011 年度 実施状況報告書

ホーミングエンドヌクレアーゼ遺伝子を利用した集団規模遺伝子操作ベクターの実現

研究課題

研究課題/領域番号 23651205
研究機関京都大学

研究代表者

從二 直人  京都大学, 工学(系)研究科(研究院), 研究員 (90572199)

研究分担者 梅田 真郷  京都大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (10185069)
研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワード人工利己的遺伝子ベクター / ホーミングエンドヌクレアーゼ / ショウジョウバエ / 集団的遺伝子操作
研究概要

本年度は、ホーミングエンドヌクレアーゼを利用した人工利己的遺伝子ベクター系のモデル実験系を構築することを計画した。酵母由来ホーミングエンドヌクレアーゼI-SceIの遺伝子をもちいた人工利己的遺伝子ベクター(ドナーベクター)と、I-SceI認識配列を有するベクター(レシピエントベクター)をそれぞれ作成し、これらをショウジョウバエゲノムに導入することを試みた。進捗状況は、それぞれのベクターの第一号プロトタイプの構築をして、これらをそれぞれれショウジョウバエ胚に微小注射しているところであるが、形質転換体はまだ得られていない。  ドナーおよびレシピエントベクター構築は以下のようにおこなった。ベクターを構成する遺伝因子として、I-SceI遺伝子、nanos遺伝子由来の生殖細胞特異的プロモーター、緑色蛍光タンパク質(GFP)の遺伝子等は、これらを有する形質転換ショウジョウバエ系統のゲノムDNAからPCR法によって得た。I-SceI認識配列は合成オリゴヌクレオチドとして作成した。nonosプロモータ支配下にI-SceI遺伝子を連結し、マーカーとするGFP遺伝子などとともに、大腸菌由来attB配列を有するベクターpUASTattBに挿入してドナーベクターを構築した。レシピエントベクターはI-SceI認識配列をpUASTattBに挿入して構築した。現在、これらのベクターをそれぞれ、attBの標的配列attPと両者間の組換えを触媒するphiC31 integraseの遺伝子をゲノム上に有する形質転換ショウジョウバエ系統の胚に微小注射し、それぞれのベクターがゲノムに挿入された形質転換体取得を試みているところである。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

本年度までに、酵母由来I-SceIをもちいた人工利己的ベクターのモデル系をショウジョウバエで構築し、集団内の挙動の実証実験を開始する計画であったが、プロトタイプベクターをショウジョウバエに導入した形質転換体がまだ得られていない。

今後の研究の推進方策

引き続き、プロトタイプベクターを導入した形質転換体の作出を試みる。並行して、ベクター設計の見直しをおこない、必要に応じてベクターの改良をおこなう。形質転換体が得られ次第、継代集団飼育によって集団内での人工利己的ベクターの頻度推移挙動の観察を開始する。

次年度の研究費の使用計画

ベクターの改良と新規構築およびショウジョウバエ飼育、形質転換体作成にかかる消耗品等にあてる。

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公開日: 2013-07-10  

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