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2013 年度 実績報告書

ホーミングエンドヌクレアーゼ遺伝子を利用した集団規模遺伝子操作ベクターの実現

研究課題

研究課題/領域番号 23651205
研究機関京都大学

研究代表者

從二 直人  京都大学, 工学(系)研究科(研究院), 研究員 (90572199)

研究分担者 梅田 真郷  京都大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (10185069)
キーワード集団規模遺伝子操作 / 人工利己的遺伝子 / ベクター開発
研究概要

本年度は、ホーミングエンドヌクレアーゼを利用した人工利己的遺伝子ベクターモデル系の構築を続行した。ドナーベクター(標的配列に挟まれたI-SceIホーミングエンドヌクレアーゼ遺伝子、可視マーカー遺伝子およびPhi31C組換え配列attP等を含む)とアクセプターベクター(標的配列およびPhi31C組換え配列attP等を含む)のプロトタイプを基盤にして、形質転換効体をより得やすくするためにベクター長やマーカー遺伝子などの改変版を試作した。これらのベクターをショウジョウバエゲノムの特定位置に、ゲノム上にattPの組換え標的となるattB配列と組換え酵素Phi31C遺伝子をもつショウジョウバエ胚に注入した。しかし、形質転換効率は予想外に低く、また得られた形質転換体も非特異的な組換えを起こしており、伝播にしたがって自らの遺伝子頻度を上昇させる利己的ふるまいは観察されなかった。モデルベクター系の確立が不成功のため、Znフィンガーヌクレアーゼを応用した内在性の遺伝子を標的とする人工利己的遺伝子ベクター系の着手には至らなかった。
本研究期間のあいだ、本研究と同様のアイデアでホーミングエンドヌクレアーゼを利用し、昆虫を標的とした利己的遺伝子ベクターモデル系確立の報告が複数出版された(Nicoliら Nature 473, 2011; Chanら Genetics 188, 2011など)。今後はモデル系に固執せず、Znフィンガーヌクレアーゼなどを利用し内在性の遺伝子を標的とする、さらに先に進んだ人工利己的遺伝子ベクター系の開発にシフトすべきである。

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公開日: 2015-05-28  

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