研究課題
挑戦的萌芽研究
研究目的は、ツシマヤマネコを含む食肉哺乳類の糞を野外から採集し、遺伝的多様性情報を把握して種保全研究へ展開することであった。ミトコンドリアDNAの遺伝子増幅(PCR)分析により、糞の落とし主がヤマネコと判定された糞DNAについて、マイクロサテライト遺伝子型から個体識別を行った。各糞について2回以上6回程度の再現性確認実験が必要であった。性別判定も加え個体識別の精度を上げた。対馬の限定地域での2年間の採集により、同一個体由来と考えられる糞も検出され、個体の行動域推定も可能となった。さらに、ツシマテンの組織標本を用いて分析法を開発し、成果を論文発表した。これらの技術をキタキツネの糞を用いた個体識別と個体数推定に適用することができ、保全遺伝学的研究への有効性を実証した。
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (6件) 図書 (1件)
Martes melampus (Carnivora: Mustelidae), revealed by microsatellite analysis. Zoological Science
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