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2013 年度 実績報告書

戦後の少女向けポピュラー文化とナショナリズムの関連についての実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 23651267
研究機関甲南女子大学

研究代表者

増田 のぞみ  甲南女子大学, 文学部, 講師 (80449553)

研究分担者 山中 千恵  仁愛大学, 人間学部, 准教授 (90397779)
谷本 奈穂  関西大学, 総合情報学部, 教授 (90351494)
東 園子  大阪大学, 人間科学研究科, 招へい研究員 (40581301)
キーワードテレビアニメ / ジェンダー / ポピュラー文化 / 少女向けメディア
研究概要

本研究グループでは、1963年から2010年までに日本で放映された全テレビアニメを調査したリストの作成を進めている。このリストは、各作品のタイトルや放映時間などの基本的な情報だけでなく、主人公の設定(髪の色や瞳の色)、物語の舞台といった各作品の内容にまで踏み込んだものである。
2013年度は、前年度までに入力した奇数年と偶数年のデータを統合し、全体のチェック作業を行った。そのうえで、まず各年の新作放映数、各年代の話数の平均、原作の媒体について、それぞれの変遷を追い、その結果を「日本におけるテレビアニメ放映データの分析――リストの作成とその概要」(『甲南女子大学研究紀要 文学・文化編』第50号)として発表した。とくに原作の媒体については、マンガ原作の割合が相対的に高く、 1980 年代以降は 30% 以上を維持し続けており、テレビアニメとマンガの結びつきの強さが確認された。引き続き、「少女」向け作品を中心に、主人公の設定(髪の色や瞳の色)、物語の舞台などに注目した分析を進めているところである。
また2012年度から2013年度にかけては、日本のテレビアニメがフランスにおいてどのように受容されているかについて、キャラクターの図像の読み取りに焦点を当てて調査を行った。この調査については、「フランスにおける日本アニメの受容――二層化するリテラシー」(『情報研究』第39号、関西大学総合情報学部)として発表した。日本においては「自然主義的リアリズム」と「まんが・アニメ的リアリズム」の二つがあり、その二つが作品の消費形態を規定するとされるが、フランスでも二つの読み取りが行われている(二つのリテラシーがある)ことが確認できた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014 2013

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 日本におけるテレビアニメ放映データの分析――リストの作成とその概要2014

    • 著者名/発表者名
      増田のぞみ・東園子・猪俣紀子・谷本奈穂・山中千恵
    • 雑誌名

      甲南女子大学研究紀要 文学・文化編

      巻: 50 ページ: 33-40

  • [雑誌論文] フランスにおける日本アニメの受容――二層化するリテラシー2013

    • 著者名/発表者名
      谷本奈穂・東園子・猪俣紀子・増田のぞみ・山中千恵
    • 雑誌名

      関西大学総合情報学部紀要 情報研究

      巻: 39 ページ: 37-50

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公開日: 2015-05-28  

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