研究課題/領域番号 |
23652036
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
大田 美佐子 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 准教授 (40362751)
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キーワード | 国際情報交換 |
研究概要 |
平成24年度は、最終年の25年度8月1日から1月31日まで神戸大学大学院人間発達環境学研究科から研究サバティカルを利用して、ハーバード大学音楽学部のキャロル・オジャ教授の下で亡命芸術家の活動に関する研究を集中して行うための環境を整えることに尽力した。平成23年度に行ったマインツ(ドイツ)のキャバレー博物館での資料収集の結果、亡命芸術家の研究は現地アメリカでの資料収集の必要性が不可欠だと感じたからである。この点においては、応募当初の研究実施計画を目的達成のために、軌道修正しなければならなかった。 現地での作業が肝要なため、今年度は研究成果に関してまとまった発表の機会をもつことはできなかった。ただ国内でできる具体的な作業は積極的に行った。ひとつは亡命芸術家のアイデンティティを論じるための幾分幅広いコンテクストで関連書籍を集めたこと。そして、クルト・ヴァイルの資料をまとめはじめ、ヴァイルの評伝を新たな視点から描き直すために評伝の執筆をはじめた。これはこれまで20年にわたって収集したヴァイルの膨大な資料を見直す重要な作業であり、25年度のアメリカでの研究の基盤となるものである。 ミュージカル研究が進んでいるアメリカで、近年特にミュージカル研究に力を注いできたのがオジャ教授である。平成25年度の夏から半年をかけて、20世紀の前半にどのような大衆芸術をめぐる国際交流が行われたのかという視点で研究を進めたい。次年度はハーバード大学でも研究成果の発表を行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
平成24年度は、最終年の25年度8月1日から1月31日まで神戸大学大学院人間発達環境学研究科から研究サバティカルを利用して、ハーバード大学音楽学部のキャロル・オジャ教授の下で亡命芸術家の活動に関する研究を集中して行うための環境を整えることに尽力した。平成23年度に行ったマインツ(ドイツ)のキャバレー博物館での資料収集の結果、亡命芸術家の研究は現地アメリカでの資料収集の必要性が不可欠だと感じたからである。この点においては、応募当初の研究実施計画を目的達成のために、軌道修正しなければならなかった。
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今後の研究の推進方策 |
現地での作業が肝要なため、今年度は研究成果に関してまとまった発表の機会をもつことはできなかった。次年度はミュージカル研究が進んでいるアメリカで、近年特にミュージカル研究に力を注いできたのがオジャ教授である。平成25年度の夏から半年をかけて、20世紀の前半にどのような大衆芸術をめぐる国際交流が行われたのかという視点で研究を進めたい。次年度はハーバード大学でも研究成果の発表を行う予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
8月から1月31日までのアメリカへの渡航費用。その半年間に計画しているアメリカ国内での移動費用(ボストン-ワシントン、ボストン-ニューヨークなど)。現地での滞在費用。アメリカで研究を円滑に行うための機器類の購入(モバイル・コンピューター、スキャナー)。
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