研究課題/領域番号 |
23652047
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研究機関 | 独立行政法人国立美術館東京国立近代美術館 |
研究代表者 |
木田 拓也 独立行政法人国立美術館東京国立近代美術館, その他部局等, 主任研究員 (40300694)
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研究分担者 |
井口 壽乃 埼玉大学, 教養学部, 教授 (00305814)
井田 靖子 (菅 靖子) 津田塾大学, 学芸学部, 准教授 (20312910)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | 東アジア / デザイン史 / 工芸史 / 近代 / 国際研究者交流 |
研究概要 |
2011年7月28日に東京国立近代美術館で会議を行い、今後の調査研究の進め方について協議した。10月14日には二回目の会議を東京国立近代美術館で行い、現段階での進捗状況を報告するとともに、2012年7月に実施するシンポジウムの内容について協議した。2012年3月、トロントで開催されたアジア研究会議(AAS)にあわせてトロントのヨーク大学で研究会を開催した。この研究会には、木田拓也(研究代表)、井口壽乃(研究分担者)、菊池裕子(研究協力者、ロンドン芸術大学)のほか、ウエンディ・ウォン(ヨーク大学)、ユナ・リー(ブライトン大学)が参加し、それぞれが東アジアのデザインをテーマに、パネル発表を行い、「東アジア」という国境を越えた枠組みにおけるデザイン史研究に関すると意見交換を行った。本研究の初年度である2011年度においては、木田拓也は2012年4月から開催する「越境する日本人:工芸家が夢みたアジア」展の実施およびそのカタログ制作に向け、本研究成果の一部を公開に向けた整理をすすめた。井口壽乃はソウルの韓国デザインミュージアムを調査した。菅靖子(研究分担者)は自由学園の北京生活学校に関する資料について、国内にある資料を調査した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成23年度は、東京で打ち合わせ会議を二回し、研究調査対象やその方法について意見交換を行った。また、平成24年3月に行ったトロントで海外の研究者を交えた研究会には、本研究メンバーの木田拓也、井口壽乃、菊池裕子が参加、それに、ウエンディ・ウォン(ヨーク大学)とユナ・リー(ブライトン大学)が加わって意見交換を行うとともに、平成24年7月に東京で開催を予定しているシンポジウムや今後の研究計画について話し合った。調査旅行については、井口壽乃が韓国での調査を実施することができたものの、木田拓也および菅靖子は、海外調査をすることはできなかった。しかしながら、木田と菅は国内での調査を行っており、国内調査を踏まえて、平成24年度に海外調査を実施する予定。木田拓也は、本調査研究事業の成果の一部を、平成24年4月から開催している展覧会「越境する日本人:工芸家が夢みたアジア1910s-1945」(東京国立近代美術館工芸館、平成24年4月~7月)に反映するとともに、展覧会カタログも作成した。また、この展覧会の会期末に、本研究メンバーを中心とする国際シンポジウム「オリエンタル・モダニティ:東アジアのデザイン史 1920-1990」を予定しており、本調査研究事業の成果の一部は、そのシンポジウムで発表する予定。
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今後の研究の推進方策 |
平成24年4月から東京国立近代美術館工芸館で開催している展覧会「越境する日本人:工芸家が夢みたアジア1910s-1945」(平成24年4月~7月)の会期末に、本研究メンバーを中心とする国際シンポジウム「オリエンタル・モダニティ:東アジアのデザイン史 1920-1990」を予定している。また、平成24年度中には、木田拓也は韓国の調査を、菅靖子は北京の調査を、菊池裕子は大連と台湾の調査を実施する予定。現地調査とあわせて、各参加メンバーは、学会等での研究発表等を行う計画。
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次年度の研究費の使用計画 |
平成24年度の研究費については平成24年4月から東京国立近代美術館工芸館で開催している展覧会「越境する日本人:工芸家が夢みたアジア1910s-1945」(平成24年4月~7月)の会期末に、本研究メンバーを中心として実施する国際シンポジウム「オリエンタル・モダニティ:東アジアのデザイン史 1920-1990」のための招へい費用にあてるほか、平成24年度に予定している、木田拓也の韓国調査、菅靖子の北京調査、菊池裕子の大連と台湾の調査などにあてる予定。
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