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2011 年度 実施状況報告書

中期・近代インド・アーリア語の通時的言語要覧

研究課題

研究課題/領域番号 23652081
研究機関東京大学

研究代表者

小林 正人  東京大学, 人文社会系研究科, 准教授 (90337410)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワード国際研究者交流 インド / インド・アーリア語 / 文法記述 / 電子テキスト
研究概要

平成23年度には、電子テキストの入力と、その形態素の分解によって、小規模のタグ付きコーパスを作成することを目指した。12世紀以降にラージャスターン地方で編纂された最古の新インド・アーリア語の文献と言われる Prthiviraj Raso の電子テキストを用意し、それをもとに文法の記述を行う予定であったが、年度末時点でいまだテキスト入力中であり、今後すみやかに入力を完了させて文法要素の抽出に移りたい。また、中央平原、東部、北西部、西部、西南部の各地域の文献を対象とすることを計画していたが、当年度はラージャスターンからグジャラートで話されていた西部方言に限定し、研究の大部分を基礎文献の収集に充てることとした。そうして西部の初期新インド・アーリア語の方言について、どのような文献が存在し、どのような研究がなされてきたかをまとめた。 中期インド・アーリア語の文献については、ロンドンの大英図書館において所蔵写本の調査を行い、ジャイナ教文献を中心に同じ西部インド地域の文献があることを確認した。 現代のインド・アーリア語に関しては、東部方言の話されているインドのジャールカンド、チャッティースガル及び西ベンガルの東部3州で調査を行い、文献を収集した。とくに、ジャールカンドで話されるサドリー語が、ビハール州で話されるマガヒー語など東部グループに近いのか、あるいはボージプリー語などより西で話される言語と共通する要素が多いのかという問題の解決に努めた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

基本文献の選定と入手に予定以上の時間がかかったため。

今後の研究の推進方策

本年度は入力したテキストを読解しながら語彙と形態素分解のデータを蓄積することを目指す。その後、同データをもとにPerlスクリプトによって電子テキストへのタグ付けを行うことを計画している。またインドのウッタル・プラデシュ州とジャールカンド州に再度調査に行き、サドリー語の所属の問題を解明するため一層努力したい。

次年度の研究費の使用計画

インドへの現地調査を行い、資料を収集する計画である。

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公開日: 2013-07-10  

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