研究課題/領域番号 |
23652127
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
奥野 浩子 弘前大学, 人文学部, 教授 (80160810)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | 早期英語教育 / 外国語活動 |
研究概要 |
当初調査対象校と想定した、東京韓国学校、ソウル日本人学校、釜山日本人学校を訪問し、調査の意図と内容を説明した。3校とも、申請者が最初に接触した時と校長が交代していた。釜山日本人学校には、訪問を許可されて訪問したが、学校の事情等により、協力ができないということで、調査対象から外すことにした。残る2校からは、調査への協力が得られることになった。ソウル日本人学校の清村校長先生のアドバイスを受けて、小学校3年生と5年生の2学年を調査の対象とすることにした。 この一年間、児童対象のアンケート項目と聞き取り項目、外国語担当教師対象のアンケート項目と聞き取り項目を、申請者が代表を務める青森グローバル教育研究会のメンバーと、数回の会合で設定し、ソウル日本人学校の校長先生にチェックしていただいた。東京韓国学校の校長先生にも、調査項目を郵送しチェックをお願いしている。 小学校での外国語の取り組み方を知るために、青森グローバル教育研究会主催、弘前大学人文学部共催で、(1)公開勉強会「小学校学習指導要領・外国語編を学ぼう!」(平成23年5月22日)(2)公開講演会「小学校で二つの外国語を教えること~東京韓国学校初等部の実践~」(平成23年8月6日)(3)公開講演会「どうなった?どうなっていく?小学校英語~コミュニケーション能力とこれからの小学校英語の進むべき方向~」を開催した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成23年度を「調査のための準備」と位置づけ、調査対象校とからの協力を取り付け、調査内容の設定と吟味ができた。東日本大震災により、青森~ソウルの直行便が欠航になり、青森から羽田経由で韓国に行かざるを得なくなり、旅費がかさんでしまった。
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今後の研究の推進方策 |
平成24年度は、当初の計画通り「実態調査と結果整理」を行うことが可能な状況にあり、平成25年度には、調査結果を受けて、研究会の開催と結果の公表に結びつくものと思われる。
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次年度の研究費の使用計画 |
平成24年度は、本研究の中心となる調査を行う。ソウル日本人学校では、4名で6日間、3年生と5年生の生徒および外国語担当教師へのアンケートと聞き取り調査を行う(旅費15万円x4=60万円)。東京韓国学校では、1学年の生徒数が120名であり、2つの学年を対象とすると240名になる。外国語担当教師も20余人いる。調査にはのべ2週間かかると想定している(旅費15万円x4=60万円)。生徒の生活言語は、日本語と韓国語がほぼ半数ずつと考えられるため、東京にいる韓国人留学生を調査員として6名雇うつもりである(謝金2万円x6=12万円)。聞き取り調査は、録音が必要であるからICレコーダを購入する(ICレコーダ1万円X4=4万円)。他に、プリンタインク(2万円)と記録保存用ディスク(2万円)という使用計画である。
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