平成25年6月22日に、弘前大学創立50周年記念会館で「小学生からの外国語学習を効果的にするには?」を開いた。研究代表者が、ソウル日本人学校児童に対するアンケート結果を中心に報告した後、日本語と英語と韓国語の異同を例を挙げながら示し、英語学習に韓国語学習が役立つことを示した。次に、ソウル日本人学校の韓国語担当教師、オ ユギョン先生から、ソウル日本人学校での外国語(英語と韓国語)教育の実態を話してもらい、次に、韓国京畿道の公立小学校の元校長で現在は仙台韓国教育院院長の、キム ドンジュ先生から、韓国の小学校での外国語学習の実態を話してもらい、最後に、弘前市立中央公民館学習支援係長、熊谷克仁氏から、弘前市の「キッズ・アジアン」という、小学生対象の韓国語と中国語の取り組みについて話してもらった。その後、現役の小学校教員や教育委員会関係者などを交えて活発な質疑応答をした。 調査協力校の児童のアンケート調査の中間報告を、平成25年7月14日に小学校英語教育学会で行うことができた。集計の中間段階での発表であったが、最終集計を待ちたいというコメントもいただいた。 ソウル日本人学校と東京韓国学校の児童の調査結果を、日本語と英語と韓国語でまとめたものを中心として、『青森県の小学生への韓国語学習導入の可能性をさぐる』と題して189ページの報告書にまとめることができた。この報告書は国内の研究者にも送ったが、意義のある研究であるとの励ましを多く受けた。 今後は、日本人小学生の英語学習に活かせるような、韓国語教材の開発を目指したい。
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