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2012 年度 実施状況報告書

「通じる英語」の発音指導を視野に入れた英語表現リズムパターン・データベースの構築

研究課題

研究課題/領域番号 23652131
研究機関東京学芸大学

研究代表者

高山 芳樹  東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (10328932)

キーワード英語教育 / 発音指導
研究概要

日本英語学習者に「通じる英語」を習得させるための指導において活用できる基本英単語のリズムパターン・データベースの原型を構築するため、平成23年度に入力作業を終えた中学校検定教科書4種類12冊に加えて、残りの教科書の情報を入力した。具体的には2種類合計6冊に出現するすべての英単語について「品詞」、「音節数」、「リズムパターン1(分数表示)」、「リズムパターン2(バブルによる表示)」、「ジャンル1(大分類)」、「ジャンル2(小分類)」、「カタカナ語」、「モーラ数」、「日英ギャップ(英単語の音節数とカタカナ語のモーラ数の数の差」のすべての項目をExcelに入力した。リサーチ・アシスタント同士による入力内容のダブルチェックも終了した。
また、リズムパターンの提示方法が、日本人英語学習者の「通じる発音」の習得にどのような影響を与えるのかについての実験を行うためのツールを作成し、そのツールを使用してパイロット調査を行った。ツール作成のため、3大学の非英語専攻学生合計87名に24個の英単語を「リズムパターンに関する情報提示無し」「第1強勢のみ提示」「バブルによるリズムパターン提示」の3つの提示方法で実際に発音してもらい、その発音パフォーマンスをすべて録音した。パイロット調査では87名から被験者18名を選び、19個の英単語を3つの提示方法で発音した合計57語を英語を母語としないボスニア人、メキシコ人、フィリピン人、コロンビア人に書き取らせることで、リズムパターンの提示方法による「通じる度合い」の差異を確認することとした。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

平成23年度同様、中学校検定教科書に出現するすべての英単語のリズムパターン・データベースの入力および大学院生のリサーチ・アシスタントによるダブルチェック作業に予定よりも作業時間が取られたことが大きな理由である。新学習指導要領に基づく検定教科書では語彙数が以前までの900語から1200語に大幅に増加したためデータ入力にも多くの時間を割く必要が生じてしまった。

今後の研究の推進方策

パイロット調査で実際の実験に使用する予定の57語に関して、リズムパターンの提示方法によって「通じる度合い」の差異をデータ分析によって明らかにする。
次に57語の発音データをより多くの数の被験者(日本語に習熟していない英語母語話者・非母語話者)に書き取ってもらい、リズムパターンの提示方法による「通じる度合い」の差異の最終確認を行う予定である。
さらに構築中のリズムパターン・データベースの公開に向けて、データベースの整理および公開用ウェブサイトの作成作業を行う。

次年度の研究費の使用計画

「通じる度合い」を探る実験結果のデータ入力や分析、およびリズムパターン・データベースを公開するためのウェブサイトの作成等をリサーチ・アシスタントに行なってもらうために謝金が必要となる。

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公開日: 2014-07-24  

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