研究課題/領域番号 |
23652132
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
岡崎 浩幸 富山大学, 人間発達科学部, 准教授 (20436801)
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研究分担者 |
加納 幹雄 金沢大学, 学校教育系, 教授 (70353381)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | 海外長期研修 / 英語教師 / 研修成果の還元 / 教師変化 |
研究概要 |
本研究の目的は海外長期研修者の英語能力や指導力を再活用して、中高校英語教育の授業改善を実効的なものにすることである。23年度は主に、海外長期研修経験者の現況把握と各都道府県の海外長期研修経験者の活用状況を把握することが目的である。そのためのアンケートを作成し、発送(メール)を行った。現在回収中である。 アンケート項目を設定するために、分担者と3回の打ち合わせを実施した。1回目(平成23年9月26日)は研究目的の確認、研究計画に関する意見交換を行った。2回目(平成24年度2月18日)はアンケート項目を検討した。その後、4名の海外長期研修経験者の協力を得て、予備調査を実施した。3回目(平成24年3月27日)に、予備調査を受け質問項目を修正および追加し完成させた。 3月末から4月上旬にメールで送付した。アンケート調査により次の1~8を明らかにする。1研修の成果が上がったと思われるのはどのような分野か(英語力、英語授業指導力など)。2研修内容が十分であった思われる、または十分でなかったと思われるはどの分野か。3長期研修以前と比べて、英語教師としてどのように変化したか。4他の英語教師のためにどの分野で研修成果を還元してきたか。5研修成果を都道府県レベルでどのように還元してきたか、あるいは還元する機会がどのように与えられてきたか。6どのように研修成果を活用すべきだったか、どのような機会を与えてもらいたかったか。7研修成果を還元する際に、「壁」となっていたことは何か。8 23年度から実施されている「日本人若手英語教員米国派遣事業(6ヶ月)」の成果を他の英語教師のためにどのように活用すべきだと思うか。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
アンケート項目作成にかなり時間を要したが、3月末~4月上旬にメールで長期研修者に送付できたので4月からアンケートを回収。よって今年度の学会発表に間に合う予定である。
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今後の研究の推進方策 |
海外長期研修者や各県の指導主事にさらなる聞き取り調査を継続する。同時に、アンケートのデータをもとに量的、質的に分析し、海外長期研修者の他の教師への還元状況(海外研修者の身につけてきた技術、自己教育力、授業改善への意欲)を把握する。還元がスムーズに行っている場合のシステムやその特徴をまとめ示唆を得る。また還元がスムーズに実施されていない場合はその原因やシステム上の問題点を明らかにして改善点を提言する。 今後、各県で実施される「高校グローバル人材育成事業」で長期研修者の成果を活用することを提案する。実際に海外長期研修者によるワークショップ等を開催し、その有効性を検証する(富山県、石川県、岐阜県)。
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次年度の研究費の使用計画 |
・海外長期研修者や各県の指導主事にさらなる聞き取り調査の旅費・研究成果発表(学会発表、論文掲載費)・ワークショップ等の協力者の謝金
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