研究課題/領域番号 |
23652134
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
高橋 渉 信州大学, 教育学部, 教授 (50154886)
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研究分担者 |
酒井 英樹 信州大学, 教育学部, 教授 (00334699)
谷塚 光典 信州大学, 教育学部, 准教授 (30323231)
金子 史彦 信州大学, 教育学部, 准教授 (70402097)
田中 江扶 信州大学, 教育学部, 准教授 (40524294)
小池 浩子 信州大学, 教育学部, 准教授 (70303469)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | 小学校外国語活動 / 英語科教育学 / 英語学 / 英米文学 / 異文化間コミュニケーション / ICT / 教員養成 / 教師教育 |
研究概要 |
本研究の目的は,すべての学級担任が外国語活動を指導できる小学校教員養成カリキュラムを開発することである。初年度である本年度は次の研究を実施した。1.小学校外国語活動用教材及び関連資料の収集を行った。また,小学校外国語活動の指導に関する文献・資料の収集及び小学校外国語活動に関する研究動向の調査も行った。その結果,教員養成課程で利用可能な小学校外国語活動指導者養成向けの教科書も作成されており,それを活用した講義も開講されていることがわかった。2.ICT利用による指導方法の検討するために,小学校外国語活動を含む各教科・領域におけるICT活用教育に関する文献・資料の収集及び電子黒板やタブレットPC等を活用した実践事例を収集した。その結果,総務省「フューチャースクール推進事業」及び文部科学省「学びのイノベーション事業」により,全国10小学校においてICTを利活用した協働教育の調査研究が進行しており,その成果によりまとめられた「教育分野におけるICT利活用推進のための情報通信技術面に関するガイドライン」に基づいて,小学校外国語活動指導に必要な資質・能力の検討を行えることがわかった。3.次の研究発表等を行った。Osawa Mai, Sakai Hideki, Takahashi Wataru, Yatsuka Mitsunori 「ICT Application Skills and Linguistic Knowledge for Class Observation of Foreign Language Activities in Elementary Schools」.E-Learn 2011: 16th World Conference on E-Learning in Corporate, Government, Health Care, & Higher Education.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究計画調書に述べられている本研究の目的3点のうち,「小学校外国語活動を指導できるようになるには,教員養成段階で何を学ぶ必要があるか」について文献・資料の収集を行い,また関連する研究動向の調査を行った。 ICT利用による指導法の検討のため,関連する文献・資料収集を行ったこと,電子黒板を活用した実践事例を収集した後に電子黒板を購入し,「小学校英語」の授業内で活用技術の習熟を図った。 初年度の研究・調査の結果を"ICT Application Skills and Linguistic Knowledge for Class Observation of Foreign Language Activities in Elementary Schools"という題目でE-Learn 2011:16th World Conference on E-Learning in Corporate, Government, Health Care, & Higher Educationにおいて学会発表を行ったこと,等からおおむね順調に進展していると考えられる。
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今後の研究の推進方策 |
平成24年度においては,初年度の研究調査を踏まえて,「小学校外国語活動指導に必要な資質・能力の検討」,「電子教科書を中心とした教材の分析」ならびに「ALTとの連携・小中連携による指導方法の検討」を3つの軸として研究調査を進めていく。また国内外の関連学会に参加し,情報の収集やこれまでの研究調査の成果発表を進めていく。
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次年度の研究費の使用計画 |
(1)当初計画で見込んだよりも安価に研究が完了したため,次年度使用額が生じた。(2)現在市販されている小学校外国語活動用教材を収集・分析するために,設備・備品費を支出する。(3)小学校外国語活動を自動収録・中継するシステムを購入するために設備備品費及び消耗品費を用いる。機器の運用時には,研究協力者(大学院生)に補助を依頼するので,謝金(運用管理・調整)を支出する。(4)研究成果を随時発表し,国内外の研究者と情報交換・学術交流するために,国内旅費及び外国旅費を用いる。また,国際学会発表や論文投稿の時には,英文および和文雑誌の英文要旨の校閲を受けるために,その他(外国語論文の校閲)を支出する。学会参加費として,その他(学会参加費)を支出する。
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