研究課題/領域番号 |
23652134
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
高橋 渉 信州大学, 教育学部, 教授 (50154886)
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研究分担者 |
酒井 英樹 信州大学, 教育学部, 教授 (00334699)
谷塚 光典 信州大学, 教育学部, 准教授 (30323231)
金子 史彦 信州大学, 教育学部, 准教授 (70402097)
田中 江扶 信州大学, 教育学部, 准教授 (40524294)
小池 浩子 信州大学, 教育学部, 准教授 (70303469)
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キーワード | 小学校外国語活動 / 英語科教育学 / 英語学 / 英米文学 / 異文化間コミュニケーション / ICT / 教員養成 / 教師教育 |
研究概要 |
本研究の目的は,すべての学級担任が外国語活動を指導できる小学校教員養成カリキュラムを開発することである。2年度目である平成24年度は次の研究を実施した. 1.小学校外国語活動用教材及び指導法に関連する資料の収集を継続した。特に,ICTを活用した教材および電子黒板やタブレットPC等のICT活用による指導法に関連する文献・資料収集を行った。その結果,総務省「フューチャースクール推進事業」及び文部科学省「学びのイノベーション事業」や各地方自治体においてICTを導入する動きとそのための教員養成・教員研修に関する取り組みが多く行われて広まってきていることがわかった。 2.教育実習における小学校外国語活動の指導の実際を取材し,附属学校園における小学校外国語活動の指導の状況を検討した。そして,教育実習生が有する小学校外国語活動におけるICT活用に関する認識を調査した。その結果,小学校外国語活動を児童として実際に受けた経験がなく,ICT活用授業のイメージも持っていないため,ICTを活用した小学校外国語活動を構想しにくく,教育実習前に小学校外国語活動を参観したりICTを活用した他教科・領域の授業参観を行うことが望ましいことがわかった。 3.次の研究発表等を行った。Mai Osawa, Hideki Sakai, Wataru Takahashi, Mitsunori Yatsuka 「Student Teachers' Ambition for ICT Use to Teach Foreign Language Activities in Elementary Schools」.E-Learn 2012: 17th World Conference on E-Learning in Corporate, Government, Health Care, & Higher Education.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究計画調書に述べられている本研究の目的3点のうち,特に「小学校外国語活動ではどのような指導法が効果的か」について文献・資料の収集を行い,また関連する研究動向の調査を行った。ICT活用による指導法に関連する文献・資料収集を行ったうえで,教育実習における小学校外国語活動の指導の実際,ALTと連携した小学校外国語活動の指導の実際等を取材し,教育実習生が有する小学校外国語活動におけるICT活用に関する認識を調査から明らかにした。 2年度目の研究・調査の結果を"Student Teachers' Ambition for ICT Use to Teach Foreign Language Activities in Elementary Schools"という題目でE-Learn 2012:17th World Conference on E-Learning in Corporate, Government, Health Care, & Higher Educationにおいて学会発表を行ったこと,等からおおむね順調に進展していると考えられる。
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今後の研究の推進方策 |
平成25年度においては,2ヶ年度の研究成果を踏まえて,「小学校外国語活動指導に必要な資質・能力のあり方」,「小学校外国語活動指導に必要な資質・能力を育成する講義のシラバスの作成」「ICTを活用した小学校外国語活動用教材の分析」ならびに「ALTとの連携・小中連携による指導方法のポイント」を4つの軸として研究を進めていく。また国内外の関連学会に参加し,情報の収集やこれまでの研究調査の成果発表を進めていく。
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次年度の研究費の使用計画 |
(1)当初計画で見込んだよりも安価に研究が完了したため,次年度使用額が生じた。 (2)現在市販されている小学校外国語活動用教材の収集を継続するために,設備・備品費を支出する。 (3)小学校外国語活動指導に必要な資質・能力を育成する講義及びALTとの連携・小中連携による小学校外国語活動を撮影するビデオカメラ及びその周辺機器と記録用テープを購入するために,設備備品費及び消耗品費を用いる。撮影したビデオテープの整理・編集時には,研究協力者(大学院生)に依頼して,謝金(資料整理)を支出する。 (4)研究成果を随時発表し,国内外の研究者と情報交換・学術交流するために,国内旅費及び外国旅費を用いる。また,国際学会発表や論文投稿の時には,英文および和文雑誌の英文要旨の校閲を受けるために,その他(外国語論文の校閲)を支出する。学会参加費として,その他(学会参加費)を支出する。
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