研究課題/領域番号 |
23652137
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
津田 守 大阪大学, グローバルコラボレーションセンター, 教授 (50163811)
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研究分担者 |
佐野 通夫 こども教育宝仙大学, こども教育学部, 教授 (20170813)
思 沁夫 大阪大学, グローバルコラボレーションセンター, 准教授 (40452445)
浅野 輝子 名古屋外国語大学, 現代国際学部, 准教授 (90387861)
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キーワード | 司法制度改革 / 裁判員裁判 / 法廷通訳人 / 司法通訳翻訳人 / 法曹三者 / 外国人事件 / 要通訳事件 |
研究概要 |
本研究の開始段階から継続的に、それ以前の統計等の出所をフォローする形でデータの収集と整理分析を行った。最高裁判所、大阪地方裁判所、法務省、大阪地方検察庁、大阪弁護士会などからである。司法制度改革、裁判員裁判制度、要通訳事件の実情把握を目的として、裁判傍聴を重ねたり、研究者自らが法廷通訳人を積極的に務めたりした。それらは法廷通訳人への聞き取り調査を実施していくうえで、きわめて必要性の高いものであった。 2011年8月から2012年11月にかけて、千葉、東京、さいたま、横浜、名古屋、京都、大阪、神戸、岡山、広島、那覇などの地方裁判所で、実際に裁判員裁判において法廷通訳人を務めた通訳翻訳人25名に聞き取り調査を行った。裁判員裁判の法廷通訳人としての受諾から判決に至る手続に沿ってかれらの経験と所感を、それぞれ最低90分間、最大5時間に及ぶもので半構造化インタビューであった。 2012年3月及び同年12月には大阪と東京を会場に、上記の調査及び聞き取りのまとめを公表するとともに、裁判員裁判を経験した複数の通訳翻訳人をそれぞれ10人ほどをパネラーとして、公開のパネルディスカッションを開催した。「声なき声」としてこれまでほとんど語られてこなかった活発な報告や議論が行われた。2回合わせて200名強の通訳翻訳人、法曹及び警察関係者はもとより、マスコミや一般市民の参加を得た。
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