ウルドゥー語、ヒンディー語の地域的言語実態を検討し、その成果を両言語の文法教育に導入することによって、両言語の地域的言語実態を考慮することなく行われている現在の両言語の文法教育を改善することが本研究の目的である。今回の研究では、地域的言語実態と現在の文法教育との間に特に大きなずれが生じていると思われる、不定詞と特殊動詞chahiyeの用法に関して、標準語の中心とされるデリーや標準文法とは異なった文法を持っていると考えられている東部地域において調査を行った。その結果、文法規範意識に非常に大きな個人差のあることが確認された。
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