研究概要 |
本年度は、本研究「グローバル・ヒストリーとしての1848年革命―ドイツ人亡命者のアメリカ移住からー」の最終年度であり、過去2年間での研究成果をまとめることに終始したので、本年度の研究成果と研究期間全体を通じて実施した研究の成果はほぼ同じといえる。 研究成果の一部は、「アメリカ合衆国におけるフォーティエイターズ研究の動向と展望ー1848年革命とアメリカ移民―」『関西学院史学』第41号(2014年3月)、83-103頁として既に公開している。 また、ドイツ系政治亡命者フォーティエイターズの活動の基盤となった初期のターナークラブについて論考をまとめ、彼ら彼女らの政治空間である文化共同体を明示する論文を2014年度中に刊行する予定である。 さらに、Mischa Honeck, We are Revolutionalists: German-Speaking Immigrants and American Abolitionists after 1848 Revolution(University of Georgia Press, 2011)の翻訳も進展しており、2014年度の刊行を予定している。 追加になるが、本研究の問題提起を、アメリカ史学会のシンポジウム「伝播する革命」(2011年9月)で提示しており、それを研究者間の共通のものとすることにも努めた。
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