研究課題
挑戦的萌芽研究
考古学,動物考古学,植物考古学,人類学から多角的・実証的に沖永良部島鳳雛洞第4洞口遺跡を検討した。その結果,洞穴内部が狭く,平坦面がほとんどないこと,水量に乏しいこと,光がほとんど届かないことなどから,恒常的に使用していないと判断された。また,遺物数が少なく,遺物組成も土器と貝製品のみであり,土器が一定パターンで廃棄されていること,食料残滓として南西諸島で普遍的に確認される海産貝類はないが,ウシの骨のみが散在していること,炉から炭化オオムギに限定されて高密度で確認されたこと(この時代の奄美にはコメ,コムギ,オオムギ,アワ,キビがある)などから,同洞穴は農耕に関わる祭祀遺跡であると結論づけた。
すべて 2014 2013
すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (5件) 図書 (3件)
田栄治先生退職記念事業会
ページ: 289-300
第6回鹿児島県考古学会・沖縄考古学会合同学会 : 鹿児島・沖縄考古学会の最新動向, 鹿児島県考古学会・沖縄考古学会
ページ: 59-70
日本考古学協会第79回総会研究発表要旨, 日本考古学協会
ページ: 62-63
古代文化, 古代学協会
巻: 64巻4号 ページ: 98-110