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2013 年度 実績報告書

現代日本社会におけるグローバル化する性産業についての文化人類学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 23652189
研究機関京都大学

研究代表者

田中 雅一  京都大学, 人文科学研究所, 教授 (00188335)

キーワードセックスワーク / ジェンダー / 社会運動 / 人身売買 / セクシュアリティ
研究概要

本研究は、現代日本社会における買売春(セックスワーク)を核とする性産業をグローバル化との関係で考察することを目的とする。3年間の研究期間内に性産業に従事する様々な人々の諸実践に注目した。本研究では以下の5つが主たる活動となった。1)関連文献・資料の組織的な収集と分析、2)関西と沖縄、東京、比較のためのアムステルダムでの性産業の実態調査、3)研究会の開催等を通じての研究者間のネットワークの確立、4)セックスワーカーの地位向上運動のグローバル化について、各地で調査、5)世界各地への日本特有の性的実践の普及についての調査。方法論的には、参与観察とライフ・ストーリーの手法を使って性産業に従事する人々について調査してきた。
2013年度は本プロジェクト最終年度となる。調査については日本のセックスワーカーのインタビューを続けた。その際1回かぎりに終わらせないで、繰り返しインタビューを続けることを心がけている。海外調査については、8月にポーランド、セルビア、1月にトルコ、イスラエルなどで研究者やセックスワーカー地位向上を目指す運動家から聞き取りをした。国内では、5月には、中国や台湾の研究者と意見を交換する機会を得た。5月に京都人類学研究会でセックスワーカーについての講義を行った。6月には慶應大学にて開かれた日本文化人類学会研究大会で、顧客と恋人との関係について研究発表を行った。また、京都大学でセックスワーク・セミナーを組織し、研究会を開催してきた。これらでの成果は学術論文として公刊された。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2014 2013 その他

すべて 雑誌論文 (3件) 学会発表 (4件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] シングルを否定し、肯定する――日本人セックスワークにおける顧客と恋人との関係をめぐって2014

    • 著者名/発表者名
      田中雅一
    • 雑誌名

      椎野若菜編『シングルの人類学2 シングルのつなぐ縁』

      巻: 2 ページ: 79-99

  • [雑誌論文] 「やっとホントの顔を見せてくれたね!」日本人セックスワークに見る肉体・感情・官能をめぐる労働について2014

    • 著者名/発表者名
      田中雅一
    • 雑誌名

      Contact Zone

      巻: 6 ページ: 1-30

  • [雑誌論文] 現代インドにおける女性に対する暴力 ―― デリーにおける集団強姦事件の背景を探る2013

    • 著者名/発表者名
      田中雅一
    • 雑誌名

      オンラインジャーナル SYNODOS

      巻: 2013.05.08 Wed ページ: 1-2

  • [学会発表] SEX × 感情労働 × 官能労働

    • 著者名/発表者名
      田中雅一
    • 学会等名
      京都人類学研究会5月例会
    • 発表場所
      京都大学人文科学研究所
    • 招待講演
  • [学会発表] セックスワーカーにとっての客と恋人―日本人女性セックスワーカーへのインタビュー事例から

    • 著者名/発表者名
      田中雅一
    • 学会等名
      第47回日本文化人類学会研究大会
    • 発表場所
      慶応大学三田キャンパス
  • [学会発表] シングルを否定し、肯定する日本のセックスワークにおける顧客と恋人との関係をめぐって

    • 著者名/発表者名
      田中雅一
    • 学会等名
      「シングル」と家族 ―縁(えにし)の人類学的研究
    • 発表場所
      東京外大本郷サテライト
  • [学会発表] 緊縛/縛りからkinbaku/shibariへ

    • 著者名/発表者名
      田中雅一
    • 学会等名
      第48回日本文化人類学会研究大会
    • 発表場所
      幕張メッセ

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公開日: 2015-05-28  

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