研究課題/領域番号 |
23652197
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研究機関 | 関西外国語大学短期大学部 |
研究代表者 |
山森 靖人 関西外国語大学短期大学部, 英米語学科, 准教授 (50390133)
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キーワード | 民芸品 / 神話 / メキシコ先住民 |
研究概要 |
平成25年7月7日 研究発表(日本昔話学会 2013年度大会) 「神話を売る方法 ―メキシコ先住民ウィチョール族の事例報告」のタイトルで研究発表を実施した。ウィチョール族は、彼らの神話世界を民芸品として表現することで現金収入を得る手立てを模索しているが、現状では伝承世界がもつ豊かなストーリーや世界観を生かしきれていない。発表では、語られる場が減少する傾向にあるウィチョール族神話が、ウィチョール族、さらには非ウィチョール族(メスティソ)によって民芸品として転用され、観光客に販売されている実態を詳細に分析報告し、あわせて、民芸品の販売が、ウィチョール族の伝承世界に与える影響についても考察した。 平成25年8月 現地調査(実施延期) メキシコシティおよびグアダラハラにて実施を計画していた現地調査は、両市の協力者およびインフォーマントとの日程が合わずに実施することができなかった。 平成26年2月 現地調査(実施延期) 8月に実施できなかった調査を再計画したが、校務にて実施できなかった。結果的に、調査旅費としての利用を計画していた交付金を、ほとんど活用しなかった。 現時点までに、ウィチョール族村落における民芸品製作の状況、および、メキシコの主要なリゾート観光地におけるウィチョール族民芸品の製造・販売の状況確認は完了した。一方、メキシコシティやグアダラハラなど大都市部に暮らすウィチョール族が、民芸品の製作・販売を今後どのような形で展開していくのか、その点をさらに詳しく調査する必要性を感じている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
平成25年8月に予定していた現地調査を実施することができず、不足するデータを得ることができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
平成26年8月に現地調査を実施して不足するデータの収集を行い、最終的な調査報告作成を進める。
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次年度の研究費の使用計画 |
平成25年8月に実施を予定していた最終フィールドワークを実施できなかったため。 平成26年度8月後半にメキシコでの最終的なフィールドワークを実施予定。 未使用額については、メキシコへの渡航費および現地滞在費、研究成果報告のために活用する。
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