研究課題/領域番号 |
23653023
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研究機関 | 和歌山大学 |
研究代表者 |
長阪 守 和歌山大学, 経済学部, 准教授 (30379606)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | コンテンツ / ファンド / 投資信託 |
研究概要 |
知的財産権関連、メディアビジネス関連の弁護士等を中心に積極的に会議。研究会の機会を設け、ファンドを廻る法的な諸問題の実情について、大いに議論をした。中でも、コンテンツ・ファンドについては。金融審議会の金融分科会第一部の資料でもある「わが国における集団投資スキームに対する規制」などを中心に、投資信託法の各種条文についての議論を行った。特に、受託者が一つの信託約款に基づき、複数の委託者との間に締結する信託契約により受け入れた金銭を、合同して、委託者の指図に基づかず、主として不動産その他の政令で定める資産に対する投資として運用することを目的とすることについて定めた2条2項については、コンテンツファンドの場合には、具体的にどのような問題が発生する余地があるかを理論的に検証することを試みた。また、シンガポールにも積極的に出張し、シンガポールにおけるファンドの規制やコンテンツ・ファンドの販売に関する状況、また、各種の関連法規について資料の収集を行うことができたことは、非常に有意義な結果である。一方で、業務の多忙により、予定をしていた米国やEU諸国における資料収集が十分に行うことができなかったため、本年度は実施計画書に記載どおりの研究成果を得るために、遅れた予定を取り戻すために早めにニューヨーク等への出張を行う必要がある。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
昨年度は、学内業務に予想以上に時間を費やしてしまったこと、また、体調不良や先方との時間調整が難航し予定通りの出張計画が実施できなかったため、資料収集などに遅れが若干出てしまった。本年度は積極的に出張などを実施して予定どおりに進むように巻き返しをしたい。
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今後の研究の推進方策 |
予定では航空券の比較的安い2月を中心に海外出張を行う予定であったが、資料収集の予定が少し遅れているので、出張を比較的早く7月頃に行う予定である。なお、前年度に引き続き、シンガポールにおけるヒアリングや資料収集を実施する予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
次年度は計画の最終年度であるため、国内での勉強会や資料収集による成果を積極的にまとめ、公表したいと考えている。最終的な論文の内容について、3週間程度を米国の滞在にあて、現地の専門家各位への報告やヒアリングの時間にあてたいと考えており、予算の多くはそのための費用として使用する予定である。
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