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2012 年度 実績報告書

変容する中東地域システムとイスラーム政治運動

研究課題

研究課題/領域番号 23653043
研究機関山形大学

研究代表者

濱中 新吾  山形大学, 教育文化学部, 准教授 (40344783)

キーワードイスラーム政治運動
研究概要

本研究はイスラーム政治運動の分析を通じた中東地域システムの理解を目的とする。この目的を達するために、(1)「イスラーム政治運動・イスラーム主義政党の動向」および(2)「イスラーム政治運動・イスラーム主義政党の支持構造」という二つの課題を解明する。これらの課題を解明することで、イスラーム政治運動の影響力が国境の枠内にとどまる点で限界があり、その限界が中東地域システムの一面を形作っていることを明らかにしたい。
これまでイスラーム政治運動は地域的な連帯と広がりを見せるグローバルな現象であると説明されてきた。しかし各々の運動を検討すると、国民国家の枠を超えて影響力を行使することは希である。4名の研究協力者がそれぞれエジプト・ムスリム同胞団、ヨルダン・ムスリム同胞団、ヒズブッラー(レバノン)およびイスラーム急進派に関する研究を行ったところ、やはりその活動のほとんどは国境線の内側にとどまることが明らかになった。
したがって第一次世界大戦の戦後処理によって外生的に形成された中東諸国の国家体制は「人工的である」と評価されながらも、一方で国際政治におけるアクターとしての役割を果たしている。それゆえに国際関係理論における秩序観は中東地域政治の動態分析においても有効性を持つといえる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 書評 中東権威主義体制の持続と崩壊の論理2013

    • 著者名/発表者名
      浜中新吾
    • 雑誌名

      レヴァイアサン

      巻: 52 ページ: 171-174

    • 査読あり
  • [学会発表] Palestinian Migration under the occupation

    • 著者名/発表者名
      NISHIKIDA Aiko, HAMANAKA Shingo
    • 学会等名
      Migration and Democracy, 12th International Congress
    • 発表場所
      デューデリンゲン市役所, Dudelingen Luxembroug
  • [備考] HAMANAKA Laboratory

    • URL

      http://www.e.yamagata-u.ac.jp/~oshiro/

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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