研究課題
当初の研究計画に従い、平成24年度は、(a)前年度に引き続いて各国統計機関が保有するレジスターにおけるGPS情報の整備ならびに利活用の実態把握、(b)タウンページデータにジェオコーディングによるGPS情報を付与したデータベースの構築、(c)(b)で構築したデータセットの空間集計による事業所の地域集積度の具体的な計測を行った。〔項番(a)〕カナダ、フランス等海外の政府統計機関の統計地理情報担当者等とのインタビューその他による情報収集を行なった結果、①各国統計局ではレジスターに位置情報をすでに装備済であること、②小地域あるいは推計による位置情報の付与が行われていること、③利用面では統計の結果表章の手段として捉えられていることが明らかになった。〔項番(b)〕タウンページデータを用いてGPS情報を装備した事業所データベース(DB)を構築した。このDBは、経度情報をキー変数として既存のあるいは今後作成する場所的特性変数を接合することのできるリレーショナル型データ形式のDBである。〔項番(c)〕項番(b)が与える存続事業所に関する位置情報付のデータレコードを用いて、八王子市域を境域とした事業所の集積状況を近隣立地集積度I、IIとして与え、近隣地域の事業所集積状況を加味した集積指標を提案した。なお、分析結果についてはGISシステム学会で報告するとともに、現在、研究代表者がその構築に直接関係している総務省統計局におけるビジネス・レジスター構築プロジェクトの作業部会でも報告し、GPS情報のレジスターへの装備が統計の情報価値を飛躍的に拡張できることを担当者に説明した。以上に加え、地方自治体でもヒアリングを実施し、位置情報のデータベース構築機能についての担当者との意見交換を行ったほか、それに関する基礎的・理論的研究も行った。
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