研究課題/領域番号 |
23653074
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
赤井 伸郎 大阪大学, 国際公共政策研究科, 教授 (50275301)
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キーワード | 政治学と経済学」 / 行政学と経済学 / 社会学と経済学 / 公共政策研究の経済学的評価 |
研究概要 |
昨年に引き続き、これまでさまざまな学問分野でなされてきた公共政策研究を、一つのフレームワークで捉え、学際的な見地から公共政策の在り方を考えることに、挑戦的に挑むことを目的に、最終年度である2013年度は、研究代表者が在籍する大阪大学内部の政治学者、行政学者、社会学者のメンバーに私を含めた4人で、学問領域を超えた公共政策研究を語り合うために立ち上げた研究会を開催し、最終年度としての取りまとめの議論を行った。具体的には、以下の会合を開いた。●第6回研究会 2013年5月23日(木)研究会の目的「それぞれの分野(社会学、政治学、行政学、経済学)での政策課題へのアプローチの仕方を、FORMATに沿った形で、紹介する。」のためのFORMATについての議論を行った。●第7回研究会 2013年7月11日(木)FORMATの中身についての意見交換を行った。●第8回研究会 2013年10月24日(木)以下の政策課題について、各分野から所得格差、福祉(人間の間での公平の在り方)・地域間格差(地域間での公平の在り方)・都市形成、都市経営、都市政治、都市行政、都市経済(都市の捉え方:道州制)についての意見を頂いた。 ●第9回最終研究会 2014年1月30日(木)分野ごとの特徴をまとめたものについての意見交換これらの研究会において得られたものをまとめたもの最終研究会で提示し、そこで得られた意見を反映させたものを作った。現在は、それを持参し、外部有識者からの意見を頂いてブラッシュアップする段階にある。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
昨年同様、積極的に意見交換が行われ、他分野の前提・基礎概念・アプローチをお互いに、共有しあった。これまでの研究会での意見交換を通じて、経済学的な視点から、それぞれの分野のアプローチを体系化し、新たな公共政策の在り方を考える上でのプラットフォーム《土台》を構築するための、基礎的情報の蓄積が進んできた。 研究3年目となり、政治学、社会学、行政学、経済学を専門とする学者の間で、各専門分野のアプローチの特徴・差異についての知識の共有および議論のための基礎づくりができた段階に達成したと考えられたため、本年度は、取りまとめに向けた作業を行った。具体的には、4回の研究会を立ち上げ、各分野の研究者から、以下についての意見を収集した。 1:「それぞれの分野(社会学、政治学、行政学、経済学)での政策課題へのアプローの一覧」をするためのFORMATについての意見を収集2:FORMATで提示されたことについて、その中身についての各分野の考えを収集。3:社会のトピックに沿って、各分野の考え・アプローチの考えを収集。・所得格差、福祉(人間の間での公平の在り方)・地域間格差(地域間での公平の在り方)・都市形成、都市経営、都市政治、都市行政、都市経済(都市の捉え方:道州制) これら集められた情報をもとに、分野(社会学、政治学、行政学、経済学)での政策課題へのアプローチおよび個別トピックについての考え・アプローチをまとめた報告書の暫定版を完成させた。現在、内容の質を上げるために、外部有識者からの意見を頂く機会を探っているところである。
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今後の研究の推進方策 |
昨年度の成果として暫定的に取りまとめたものについて、有識者から意見を頂くなどして、ブラッシュアップし、最終報告書をとりまとめる。この成果報告書が、今後の研究に活かされるように、学際的な雑誌に刊行する。
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次年度の研究費の使用計画 |
2013年度が最終年度であり成果としての取りまとめは完成したものの、その内容について外部有識者からの意見を頂く機会が、相手先の都合などにより延期されたため、期間延長を行った。本年度に、学会へも参加し、その場で意見交換を行うなどする予定である。学会参加費やヒアリングのための出張費に使用する予定である。 旅費に使用する予定
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