本研究課題最終年度であった平成25年度においては、マネジメントファッションの生起・普及・衰退プロセスの理解に関して、これまでなされた研究成果を総括しつつ、成果を学会報告や学術雑誌への論文掲載というかたちで国内外に発信する活動を行うとともに、構築された理論枠組みおよび実証的研究成果をさらに補強するための追加的な資料収集およびデータ収集を行った。 理論構築および実証研究については、追加的な資料収集に基づき、マネジメントファッション、マネジメントファッド、マネジメントファッショントレンドの概念的相違を含む理論枠組みの強化を行い、わが国の人的資源管理分野のマネジメントファッションを中心とした歴史分析および関連するサーベイの実施を行い、バブル崩壊後から現在にかけての当該現象の理解を進めた。その他のマネジメントファッションに絡む現象についても分析がなされ、今後の関連研究の推進や論文執筆のための下地を作った。 成果発信については、平成25年9月に行われたInternational Academy of Strategic Management Annual Conferenceにおいて当該トピックでの基調講演を行った他、神戸大学経済経営研究所で行われたワークショップにおける研究発表などを行った。また、Management fashions and human resource managementというタイトルの学術論文が Journal of Strategic Management Studiesに掲載されることが決定した。その他、未発表のワーキングペーパーも数本作成された。
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