研究課題/領域番号 |
23653098
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研究機関 | 兵庫県立大学 |
研究代表者 |
小山 秀夫 兵庫県立大学, 経営研究科, 教授 (90360693)
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研究分担者 |
藤本 健太郎 静岡県立大学, 経営情報学部, 准教授 (50381017)
稲川 武宣 三重大学, 人文学部, 准教授 (30550496)
奥村 昭博 静岡県立大学, 経営情報学部, 教授 (70571256)
太田 久彦 神戸松蔭女子学院大学, 人間科学部, 教授 (30307904)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | 地域包括ケア / 経営組織 / 組織文化 / 医療福祉 |
研究概要 |
我が国では、近年、異なる制度下の異なる組織間における医療と福祉の統合的なサービス提供の重要性が叫ばれつつも、その実態としては未だ本格的な展開には至っていない現状にある。そこで、本研究においては、異なる制度下(医療法人組織・社会福祉法人組織)における異なる組織文化の実証的な把握を行うためのツールを開発し、それらを用いて試行的にそれを把握するとともに、その結果を検証し、統合的サービスを実現するためのプログラムを検討することにある。以上より、我が国における普遍的な仕組みとして踏み込んだ現場レベルの検討に基づきサービス統合の方向性の明確化とそのための仕組みづくりの観点よりその意義を明らかにすることが可能になることが考えられる。 以上を踏まえ、本年度は、以下の3点について研究を行った。第一に、組織文化の実証的な把握を行うための調査対象の検討である。医療及び福祉両領域において、法人構成に関して重複性が見られる組織をデータベースとして公開がされている医療法人、福祉法人に関するリストより複数選定を行った。第二には、調査ツールの検討である。上記で調査候補として抽出した対象組織の特徴を踏まえ、組織文化の把握を行うための調査ツールを検討した。第三には、調査実施の準備である。調査対象候補として選定した各機関の担当者と調整を行い、調査実施の可否や具体的な方法について検討を進めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
医療と福祉の統合に関しては、その理念や方向性の議論に関してこれまで様々になされてきたが、実際的な方策に関しては明確なものは何も示されていない。そうした中で、本研究では、異なる制度下(医療法人組織・社会福祉法人組織)における異なる組織文化の実証的な把握と統合的サービス提供に求められるプログラム構築を行うことを目的としている。そのために本年度は、調査ツールと調査対象の検討を行っており、次年度以降に実施する研究内容の基盤を整備することができたと考えられるため。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は、本年度に選定を行った調査対象機関において調査を実施することを予定している。また、得られたデータに関しては、定量的な解析が可能となるようデータセットを構築し、解析を進める。
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次年度の研究費の使用計画 |
当該年度収支状況は3月31日現在の支出分であり実質的に31日までに納品された分にかんしては、4月以降の支払いである。 次年度は、調査実施に係る費用、及びそのために要する研究打合せ旅費を主たる経費として計上している。合わせて、関連する消耗品や調査などに係る研究協力者の謝金を計上している。
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