• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2011 年度 実施状況報告書

日本中小企業の国際マーケティングに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 23653106
研究機関徳山大学

研究代表者

大田 康博  徳山大学, 経済学部, 教授 (90299321)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワードイタリア / フランス
研究概要

本研究の目的は、日本中小企業の国際マーケティングの意義と課題について、主に繊維産業の事例研究によって明らかにすることにある。 当該年度では、まず、ファッション・デザインや国際マーケティングに関する文献を収集し、吟味した。その結果、様々な分野からこれらの問題にアプローチしている研究が存在することが明らかになった。他方で、共通する問題を議論するための言語が十分に開発されていないという問題があることも判明した。 日本中小企業の国際マーケティングとイタリア企業の動向を探るため、日本・イタリア・フランスで調査を行い、その到達点と課題を明確にした。 日本・イタリア・パリでの日本企業の調査から明らかになったのは、国際マーケティングに対する日本企業の姿勢が多様なことである。すなわち、自ら直接欧米の高級ブランドにマーケティングを行おうとする企業もあれば、エージェント等を介して間接的なマーケティング活動を試みる企業も存在する。また、海外出展は、情報収集的な活動と位置づけ、本格的な販売活動には消極的な企業も存在する。また、日本の産業支援組織による国際マーケティング支援では、それぞれのタイプの企業の姿勢がもつメリット・デメリットについての話を伺うことができた。 繊維産業で優れた競争力を発揮するイタリア企業の動向を探るため、イタリアのミラノ・ビエッラで調査を行った。彼らは、新興国市場の開拓に力を入れており、特にビエッラの企業が積極的であることが明らかとなった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

業界関係者による協力が得られたため。

今後の研究の推進方策

今後は、前年度調査で明らかになった日本中小企業の多様性を類型化し、各類型における国際マーケティングの重要性と課題を明らかにする作業を進めたい。また、新興国市場の開拓は、日本企業にとって重要な課題なので、可能な限り新興国向けのマーケティング活動についても情報を集めたり、現地調査を行っていきたい。 このほか、研究成果を海外の学会などで発表し、議論を深めるとともに、調査のための国際ネットワークを豊かにしたい。

次年度の研究費の使用計画

次年度は、国内外の業界調査を中心に行うとともに、研究成果の中間報告を学会等で行い、国内外の研究者との交流を深めたい。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 図書 (1件)

  • [図書] イタリア文化事典2011

    • 著者名/発表者名
      大田康博
    • 総ページ数
      598-603
    • 出版者
      丸善

URL: 

公開日: 2013-07-10  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi