本研究は、生活者の商品利用に関する因果判断を具体的に説明する物語(以下、生活物語)を、世界標準技術のUMLを用いて、自然言語の柔軟さ・具体性と数理モデルの厳密さ・普遍性を併せ持つ構造化物語データにより表現し、「定性分析と定量分析」「研究と実務」「調査と広告」の間をよりシステマチックに連携させるためのものである。 予備調査の結果、多様なUMLダイヤグラムの中でも2~3種類に絞れば、充分な表現力のモデルを構築できることがわかった。そのモデル構造に基づいてアンケート・インタビューシートを設計し調査データを収集したところ、ユニークな商品アイディア表出など、本研究の有用性が示唆される結果が得られた。
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