会計研究は長きに亘り進化の袋小路にある.その脱却を目指し,進めてきた研究活動での発見事項は次の①~③の通りである.①会計理論モデル研究者と,彼らと比して統計,特に数学が圧倒的に劣る実証的会計研究者の両者の懸け橋となる研究者がほとんどいないため,現状が続く限り会計理論モデル研究と実証的会計研究のシンクロは難しい.②実証的会計研究者は実証研究をするに望ましい数学・統計の知識レベルに達することが最も重要である.③ベイズ理論に基づく統計モデリングは,2つの研究領域間に懸け橋をかけると同時に会計研究を進化の袋小路から脱却させるためには必須である.
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