研究概要 |
平成24年度は、「選挙と投票、社会意識に関する調査」と題するA4版30頁の調査票を用いた大量調査を郵送で行った。対象は、選挙への関心や投票行動に地域の特性が反映されると考えて、兵庫県内の都市部と郡部の成人男女4,000名とした。各種地域データを用いた分析から、都市部を代表する地域として神戸市を、郡部を代表する地域として篠山市を選定し、それぞれ3,000名と1,000名を確率抽出法で抽出した。神戸市に関しては、9区364投票所の有権者1,261,918名に連番をつけ、100個の乱数を発生させ、得られた乱数に該当する投票所からそれぞれ系統抽出法で無作為に30名を抽出した。同一投票所が該当した場合は、その投票所から該当数×30名を抽出した。最終的には83選挙区から3,000名を抽出した。篠山市に関しては、56投票所の36,548名を母集団と市、同様の方法で20投票所からそれぞれ50名を抽出した。対象者の抽出作業は、神戸市に関しては各区の選挙管理委員会に、篠山市に関しては市の選挙管理委員会に出向いて、選挙人名簿から、氏名、住所、性別、生年月日を転記した。この作業は8月中旬から9月中旬にかけて行った。両市ともに標本集団の性、年齢別構成は母集団のそれとほぼ一致していた。調査期間は2012年9月17日から10月31日である。その期間に一度督促状を送った。 1,487通(回収率37.18%)が回収された(神戸市1,038通<34.6%>、篠山市430通<43.0%>、無回答19通(海外移住、病気、認知障害のため回答できないなど)であった。男性664人(45.2%)、女性796人(54.2%)、無回答8人(0.5%)で、性別の割合は、ほぼ母集団と一致していた。平均年齢58.1歳、標準偏差17.0歳、最年少20歳、最年長99歳であった。現在、次年度は、このデータを分析し、報告する予定である。
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