認知症高齢者への効果的な施設環境であるProfessional Environmental assessment Protoc ol(PEAP)を用いて、認知症グループホームにおける評価項目の妥当性を検討するために都市部と地方との比較をおこなった。四国および中国地方3施設と東京都下4施設におついて日本版PEAP3の8次元について、訪問調査により評価をおこなった。なお調査対象の認知症グループホームは、認知症介護研修研究センター仙台の指導者研修修了者でかつグループホームの計画作成者あるいは管理者であるものが所属するホームに対して、協力可能なホームおよび都下の市内認知症グループホームの分科会で協力者を募った。前年度の行った鹿児島県の4カ所の認知症グループホームの評価結果と併せて8つの次元の下位項目の検討をおこなった。また認知症グループホームのサービスの質における環境特性の位置づけを明らかにすることを目的として、東京都福祉サービス第三者評価において公表されている結果について検討をおこなった。データは公開されている457施設の第三者評価の講評(5506)、特に良いと思う点(11084)、改善が望まれる点(10000)を分析の対象とした。また比較のために特別養護老人ホーム405施設の講評(5277)、特に良いと思われる点(10420)、改善が望まれる点(10030)についてのデータを収集し分析をおこなった。
|