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2011 年度 実施状況報告書

生活困窮者の参加型コミュニティ開発に関する実証・実践研究

研究課題

研究課題/領域番号 23653158
研究機関日本赤十字看護大学

研究代表者

岡本 菜穂子  日本赤十字看護大学, 看護学部, 講師 (30553565)

研究分担者 グライナー 智恵子  日本赤十字看護大学, 看護学部, 准教授 (20305270)
研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワード生活困窮者 / 自立支援
研究概要

日本の各都市のホームレス調査からホームレス・生活困窮者の特性に関する基礎的知見を文献資料収集から得た。また、海外でホームレスへのPLA実践を展開している事業の視察(米国)を通して、モデル地区選定方法や展開方法の実践について知見を得た。これらの知見を踏まえ、研究者と研究協力者との話合い、実際支援活動に従事する当事者との対話を通して、どのコミュニティでPLAを実践するかの目安を付けた。生活困窮者の生活している場所を巡回訪問しながら、当事者の生活自立に関する現状と課題についてフリーディスカッションにてランダムインタビューを行った。その結果、彼らはホームレス対策事業の存在を知りながらも自分たちの生活には受け入れることへの個々の事情による戸惑いと不安が大きいことが明らかになった。加えて、当事者たちが、行政組織へつながるための調整役を必要とすることが明確になった。研究者らが接触した当事者たちは、全員男性のみであった。そのため、女性の生活困窮者とは接触することができておらず、男性をターゲットにしたインタビューの結果のため、今後女性の当事者からの意見も聴取していく必要がある。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究目的のPLAを受け入れる意志があるかないかについてコミュニティと話し合いをする機会を多くもつ必要がある。しかしながら、話し合いをもつための十分な時間が研究者側で確保できなかった。そのため、実際にPLAアプローチを用いた支援プロジェクトを展開する基盤を構築することが遅れている。

今後の研究の推進方策

研究協力者と協働しながら、モデルとするコミュニティへのアプローチ頻度を増やし、PLAのプロセスを実際に進めて行くためのファシリテートを定期的に実施していく。また。当事者任せではなく相互に学習する機会を設定し、コミュニティのフォローアップやフィードバックも行っていく。

次年度の研究費の使用計画

コミュニティの活動が軌道にのるための始動となる資材や資料購入を行う。また、研究協力者への謝金などの人件費も使用していく。

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公開日: 2013-07-10  

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