研究課題/領域番号 |
23653164
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研究機関 | 鹿児島国際大学 |
研究代表者 |
田中 顕悟 鹿児島国際大学, 福祉社会学部, 講師 (30340368)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | Military Social Worker / Deployment / Deployment Cycle |
研究概要 |
平成23年度前半は、文献・資料研究を主とし、後半は所属機関の学外研修の制度を活用し、University of Southern California(以下、USC)に留学を行った。そして、USCの付属機関の一つであるCnter for Innovation and Research on Veterans & Military Families (以下、CIR)の責任者のDr.Anthony.M.Hassan(元Military Social Worker)の示唆のもと、USCのMilitary Social Worker Course(以下、MSWC)のDomestic ViolenceおよびClinical Practice with Service Member and Veteransの聴講を行った。また、CIRの開催する各講座に参加し、研究計画と関連し、Deploymentサポートに関する以下の事項について見識を深めることができた。・Deploymentのサポートにおいては5段階のDeployment Cycleに着目し、各段階に応じて、Service Membersとその家族(以下、対象者)への総合的な支援が必要とされる。・Deploymentのサポートに従事する専門職には、Military Cultureの理解が不可欠である。USCのMSWCならびにCIRの各種講座では、その理解の促進のための講義や研修(現任訓練等)が行われている。・Deploymentのサポートにおいて、Military Social Workerは、対象者へのサポートを展開のために、従来のSocial Work Skillだけでなく、CBTの実践における展開のための知識・技術や、Service Membersが直面する可能性の高いTBIのサポートに関する知識・技術を習得する必要がある。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
USCならびにCIRの関係者の方々の配慮により、MSWCの講義の聴講ならびに、USC内の図書館の利用が許可されたことにより、日本では入手が困難であった、アメリカにおけるMilitary Social Workの実践状況ならびにDeploymentサポートに関する資料の収集を進めることができた。さらに、CIRの主催する、各種のMilitary Social Workに関する講座やプログラムへの参加の機会を与えられるたことで、Dr.Anthony.M.Hassanをはじめとする、Military Social WorkならびにDeploymentサポートの関わる研究者および実践者方々との交流と質問の機会を得ることができたため。
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今後の研究の推進方策 |
平成24年度前半は平成23年度に引き続き、USCへの留学期間中であるため、可能な限りの講義への参加と資料収集ならびに、関係者へのインタビューを行う予定である。また、平成24年度後半は帰国後に、留学中に収集した各種の資料・文献の整理・解析を行うとともに、自衛隊におけるDeploymentサポートの現状に関して研究の比重を拡大し、我が国の実情に応じた、Deploymentサポートに関するプログラムの素案について検討を行う。
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次年度の研究費の使用計画 |
Military Social WorkならびにDeploymentに関する書籍ならびに資料の購入と、平成23年度・平成24年度前半における研究成果の学会における報告のための旅費に充当することを予定している。また、昨年は参加が困難であった、より幅広く、アメリカにおけるMilitary Social WorkerおよびDeploymentサポートに携わる専門職の養成の現状について、理解を深めるために、CSWE(Council on Social Work Education )の年次総会への出席ための旅費とすることを検討している。
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