fMORI-Asch実験パラダイムを用いて中学生の成績と同調の関係を調べた。同性4人組の3番目の回答者だけが提示トリックによって長さの違う線が見えるようし、アッシュ同調実験をサクラを使わずに、3名の多数派と1名の少数派(3番目の回答者)を再現した。中学生は定期考査成績により上位中位下位に分け、実験1では各成績レベルの男女5人ずつ計10人を同じ成績群の多数派と同組とした。実験2では各成績レベルの男女6人ずつ計12人を上位少数派は下位多数派と、下位少数派は上位多数派と同組にした。実験の結果、多数派の成績に関わりなく、成績下位の生徒は多数派に同調しやすいことが明らかとなった。性差は見られなかった。
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