本研究は,成人の英語学習における動機づけについて研究したものである。特に高齢者が生涯学習として英語を学ぶことを促進させる因子の探索を目的としていた。研究代表者自身によるアクションリサーチの形で,約2年半の期間にわたり,80回以上もの英語講座を地域住民に対して実施した。アンケート調査等の結果,英語学習には観光ガイドなど実用的な目的よりも教養的な価値が強く求められていること,またこの講座を通じて仲間づくりをしたいという希望が強いことがわかった。学習動機については,因子分析,テキストマイニングにより分析を試みたが,一般化可能な強い結論は得られなかった。
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