認知行動療法を学習するための自助ツールの形式として,コンピュータRPG(ロールプレイングゲーム)は,従来のワークブックやインターネットサイト等に比べて,「面白い」,「楽しい」といった印象を持たれ,より「やってみたい」と評価されることがわかった.したがって,うつ病予防のための自助ツールの導入の際には,コンピュータRPG形式が適していることが示唆された. さらに,コンピュータRPGは大学生に広く普及し,好まれ,プレイされていることがわかった. これらの結果を踏まえ,認知行動療法の理論にもとづいた抑うつ予防のための自助ツールとしてのコンピュータRPGを開発した.
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