研究課題/領域番号 |
23653206
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
弘田 洋二 大阪市立大学, 人文社会系研究科, 教授 (60285278)
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研究分担者 |
新井 肇 兵庫教育大学, 学校教育研究科(研究院), 教授 (60432580)
柏木 宏 大阪市立大学, 人文社会系研究科, 教授 (90364017)
全 泓奎 大阪市立大学, 都市研究プラザ, 准教授 (00434613)
矢野 裕俊 武庫川女子大学, 文学部, 教授 (80182393)
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キーワード | 国際情報交換:アメリカカリフォルニア州 |
研究概要 |
社会的条件不利をかかえる地域における児童保護活動に参与しながら、社会的条件不利を抱えた地域に暮らす子どもたちのメンタルヘルスに関するリスク条件を探った。社会的な条件不利地域におけるメンタルヘルスに関するフランスと我が国の西成区における 実証研究を参照に、不利地における予防的ケアの重要性を確認した。 そのうえで、学校と地域機関の連携による子どもの保護活動の先進地区のケースカンファレンスに参加して、日本における地域連携の進んだ部分について知見を得た。地域特性の応じた問題理解、介入の工夫が必要であると認識された。 3月に米国カリフォルニア州のSBMHの地域プロバイダー(APCTC)を拠点として、精神保健局、家庭児童サービスセンター、教育局の専門家から、先進的な取り組み例について調査した。 アメリカと日本のSBMHの取り組みの背景をなす制度的、構造的な相違について理解できた。また、メンタルヘルスの取り組みが、教育場面全体に及ぼうとしている実情と介入技法について知ることができた。 次年度の日本におけるSMBHの展開への提言の準備が整った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究統括者である弘田が2012年度より研究科長を拝命し、業務が多忙になったことにより、スケジュール調整および研究者間の連携に支障が生じている。
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今後の研究の推進方策 |
2012年度の主たる部分である米国調査を3月末になんとか修了できたことにより、それをもとに日本のSBMHの展開について、その問題点および特徴的な点を明確にすることができた。より機能的なSBMHのシステムと方法、プログラム開発に向けた提言にむけてまとめる。
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次年度の研究費の使用計画 |
試験的なプログラムの実施準備のための調査、および研究者間の会議、成果発表に使用する。
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